暦の上では「大暑」。
いよいよ本格的な暑い夏の本番です。
子供たちも夏休みに入り、キャンプやバーベキューなど屋外での活動が多くなりますね。
今年の夏は猛暑が続き、例年以上に注意が必要なのが熱中症。
そして、屋外活動では害虫にも要注意です。
今年は「やけど虫」とよばれる虫の被害がとても多いそうです。
私がこの虫のことを知ったのは最近ですが、忘れないようにまとめてみたいと思います。
やけど虫とは
正式名は「アオバアリガタハネカクシ」。
アリのような形をしていて、黒とオレンジ色の体長6~7mmの細長い虫です。
卵、幼虫、蛹、成虫のいずれも「ペデリン」という有害物質を体内に持っていて、体にとまった虫を払い落とした際に虫の体液が糸のように付着し、数時間後には発赤して水疱(線状皮膚炎)になってしまいます。
その水疱の症状が、火傷の痕とそっくりなことから「やけど虫」と呼ばれています。
体液がついた手で眼を触ってしまうと、様々な炎症が起こり最悪失明ということも考えられるのでとても怖いですよね。
生息地は、ほぼ日本全国。
6月~8月の気温が高く蒸し暑い時期にもっとも多くみられます。
田んぼ、畑、川辺などの水気のある場所や草むらに生息しています。
夜間に街灯などの光に集まってくる性質があるので、屋内に侵入してくることもあるので注意が必要です。
対策と処置の方法
やけど虫が体についてしまった際は、絶対につぶしたり払い落とそうとしないようにしましょう。
例え死骸であっても、素手で直接触るのは危険です。
体に虫がついた時は、触らず「フー」と息を吹きかけて潰さずに落としてしまうのが一番いい方法のようです。
万が一、やけど虫が手に触れてしまったり体液が皮膚についてしまった時は、その部分を流水でよく洗浄しましょう。
体液がついた箇所を拭いとるような行為は、炎症範囲を広げてしまう可能性もあるので避けた方がいいと思います。
そして、症状がひどい場合は早急に皮膚科を受診することが最善です。
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子供と一緒に過ごす時間が多くなる夏休み、避けられる危険はなるべく避けて楽しく過ごしたいですね。
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