10月の下旬、静岡県に旅行へ行ってきました。
お宿への途中に寄ったのが「島田宿大井川川越遺跡」。
島田宿大井川川越遺跡とは、島田市博物館から東へ約300m続く江戸時代の情緒を残した町並みの史跡です。
江戸時代、幕府により架橋も渡船も禁止されていた東海道最大の難所である大井川には、川越しの手助けを職業とする人々が現れ、川越遺跡周辺は大変賑わっていました。
川越しの拠点となったこの地の当時の町並みを復元・保存し、まるで江戸時代を散策しているような気分になれるのが「島田宿大井川川越遺跡」です。
無料で散策でき子供たちもとても楽しそうだったので、ご紹介したいと思います。
島田宿大井川川越遺跡
町並みの紹介
川越遺跡の出発地点となる「島田市博物館」。
メインテーマは「旅と旅人」で、江戸時代後期の大井川と川越しの様子、島田宿の川留め文化などが紹介されています。
無料駐車場もこの博物館の向かい側にあります。
車が写っていなければ江戸時代にタイムスリップしたかのような町並み。
高い建物がないので、空がとても広いのが印象的です。
川越人足の詰め所。
川越人足は一から十までの組に分けられ、各番宿で待機していたそうです。
中は靴を脱いで見学することができます。
部屋の中には川越人足さんのお人形がありちょっと怖い…。
子供たちは「怖い、怖い」と言いながらも一緒に記念撮影。
所どころに昔話しの紹介があり興味深いです。
日本家屋が素敵な「島田市博物館分館」。
こちらには、静岡出身の版画家・海野光弘の作品を数多く収蔵、展示する記念館や、昭和を中心に明治・大正時代の昔懐かしい生活用品や木工機具、農機具を展示している民族資料室があります。
島田博物館の駐車場横にある川越像。
「箱根八里は馬でも越すが 越すに越されぬ大井川」という歌碑もありました。
この像は「平連台」という台に乗る川越し方法ですが、一番安く川越しするには「肩車」という人足の肩にまたがるという方法だったようです。
川の水の深さによっても賃銭が変わったとのこと。
川に橋がない時代は本当に大変だったのですね。
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町並みの途中には川越茶屋があり、お蕎麦をいただけるようでした。
懐かしい雰囲気の日本家屋でいただくお蕎麦は、旅の素敵な思い出になりそうです。
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